スマホ全盛時代でも学校行事には
ビデオカメラが絶対におすすめなワケ①
2015年03月19日(木)
青山 卓弥
青山 卓弥/Test by MONOQLO編集部
スマホ全盛時代でも学校行事には
ビデオカメラが絶対におすすめなワケ①
スマホやデジカメ、アクションカムでいつでもどこでも動画が撮れちゃう今日この頃。子どもや友人のちょっとしたハプニングや突然の笑顔をパッと撮れるのは携帯機の利点だけど、入学式や結婚式みたいな人生の一大事の撮影もスマホ1台で本当に大丈夫? 今回は、皆様のそんな疑問にお答えするべく最新ビデオカメラと、スマホ、一眼カメラの動画機能は一体何がどう違うのかを野外、講堂、狭い部屋、夜間などなどで徹底的に調べ尽くしました。ビデオカメラのスゴイところたくさん見つけちゃいましたのでご報告します!
  • スマートフォン全盛のこのご時世
    それでもビデオカメラを買う理由はあるのか
ビデオカメラを取り巻く環境はかなり厳しい。普段持ち歩くスマホには携帯性で大きな差をつけられ、分かりやすいウリのひとつである「4K動画撮影機能」は、デジタル一眼(デジイチ)にも搭載され始め、さらにウエアラブルカメラに売場を浸食され始めているからだ。しかし、実際に撮ってみたらどうなるのか、その点を追求してみないでスペックうんぬんや状況だけを語るならば、本サイトの存在意義を失ってしまう。

ということで、かき集めたるは最新のビデオカメラ17台+デジイチ2台+スマホ1台の全20台。ビデオカメラ同士の比較はもちろん、あらゆる状況においてスマホやデジイチとどれくらいの差が出るのか、あるいは出ないのか。それを確認するべく、「子どもを撮影する」というシチュエーションにテスト内容を落としこみ、全8件の検証を敢行した。

校庭の撮影では動画初心者にありがちな手ブレやピンぼけの失敗をどの程度防げるかという点を。また、照明など光が複雑に混じる体育館では色再現性に不自然さは出ないか。さらに遠くのステージ上にいる子供をどこまでアップで撮影できるかを。教室では狭い空間で視野を広く取れるか、また、収録した音声がいかに聴きやすいかを。学校外では、近くを跳ね回る子どもをブレずに撮影できるのか、また、日暮れ後の暗がりでどれくらいクリアに撮影できるのかというレンズの性能を。防塵・防水機能、ワイプ撮影機能など、尖ったスペックを持つモデルにとってメリットはない状態でのテストとなるのは承知で、あえてベーシックな撮影機能のみに採点を絞り、識者監修の下、それぞれを入念にチェックし、採点を加えている。

4Kへの流れをはじめとする高画質化への追求が価格上昇へとつながっているビデオカメラ。果たして価格にそぐう価値があるのか、あえて購入するべきものなのか。その回答をご披露しよう。
  • スマホvs専用機4番勝負・その1グランド編
    徒競走を想定した観客席&正面から撮影
まずは、子どもの運動会撮影の中でも花形というべき、徒競走を想定してテストを敢行。[検証01]では観客席から遠くを走る子どもをキレイに、かつブレずに撮影できるか、[検証02]ではゴール正面からデッドヒートを繰り広げる子どもたちをいかにピントを外さず撮影できるかという点について検証。

さらには、体育館ではホワイトバランス・ズーム撮影を、教室では広角撮影・音声集力を、屋外では歩行撮影・夜景撮影の各項目をテストした。ここでは、検証1と2の結果をお伝えする。
[検証01]ブレずにズーム撮影をするために重要な手ブレ補正機能を検証。光学式ズーム撮影時とデジタルズーム撮影時とでは補正量が異なる。補正量が限定され画質劣化も甚だしいため、デジタルズーム機能は今回のテストでは使用していない。
[検証02]正面からのオートフォーカス撮影は、追従性が良くないと最後までピントが合わない。その点での差異を計るため、ゴール地点に各モデルを設置し、同条件で撮影し検証した。センサーサイズが大きいデジイチには不利な条件となった。
  • エントリーはこちらの全20台
    (価格はすべて検証時のもの。後継機が発売されている製品もあります)
  • 2人のプロが撮影&検証してジャッジしました。
[左]ライター 内山秀樹さん:音楽専門誌、デジタル誌にて活躍するライター。今回は各モデルの音声収録について検証
[右]AVライター 会田肇さん:ビデオカメラ、デジタルカメラの批評に関する第一人者。撮影も担当していただき万全の検証体制を敷いた
  • 再生画質の検証はこのパソコンを使用
4K動画が撮影可能なモデルの画像を検証するため用意した東芝のハイスペック機。3840×2160ドットの4Kディスプレイを搭載。
  • 迫ってくる被写体が録れない!
    ビデオカメラを買う意味はココでした。
「駆けっこを撮影する」と聞くとカンタンに思えるが、実は撮影の場所によって必要になる機能は大きく違ってくる。遠くから横向きで撮影する場合は光学式ズームと手ブレ補正が重要で、正面からゴールの瞬間までを収めるなら継続してピントを合わせ続けるオートフォーカスの追従性がポイントになる。

テストの結果を見てみると、iPhone 6はそもそも光学式ズームが搭載されていないので検証1では惨敗。また、センサーサイズが大きいデジイチはオートフォーカスの追従性が低く、ピンぼけになりやすかったため検証2ではビデオカメラの後塵を拝した。

対するビデオカメラは光学式ズーム、手ブレ補正、オートフォーカスの追従性のいずれも好結果を残した。画質も満足できるモデルが多く、中でもソニー「AX30」は使い勝手や便利機能も含めた総合力が突出していた。

以上を踏まえると、わざわざ専用機であるビデオカメラを買う意味は、ズームはもちろんのことながら、迫ってくる被写体をブレずに撮影できるという点にありと言えるだろう。
  • [検証1]遠くを走る子どもをズームで追いかけながら撮影
検証1で高評価を得たのはソニーやパナソニックといった定番メーカー。ただ、それ以外にもキヤノンG20が「被写体を追いやすい」と高評価。光学式手ブレ補正機能を備え、重量が安定したビデオカメラ&デジタル一眼は映像が安定する傾向にあった。「脇を締め、捻った身体を戻すように撮影するのがコツです」と(会田さん)。
キヤノンG20は「電子ファインダーがあり、自重もあるのでズーム撮影時でも被写体を追いやすい」(会田さん)と評価を得た。発色もキレイ。
[左]パナソニックLUMIX DMC-GH4は、若干弱いが手ブレ補正は効果あり。ピント合わせもラクだった。
[右]アップルiPhone 6は安定したパン撮影に不利。ピントは合うが画質に差がでた。
  • [検証2]ゴール地点側からこっちに向かってくる子どもを撮影
ビデオカメラはしっかり撮影できたが、デジイチはピントが合いづらく、難易度が高い。センサーサイズが大きいと、追従性が弱くなる影響を感じた。スマホも撮影はできたが、そもそも画面が暗め。
高評価だったのが、ソニー。「センサーサイズが大きいのにしっかりとオートフォーカスが追従していたのが印象的」と会田氏も絶賛した画質の良さも際立った。
[左]パナソニックLUMIX DMC-GH4のAF追従性はビデオカメラよりは弱く、ピンぼけする場面も。
[右]アップルiPhone 6もピントを外さず撮影できたが、画質は暗めだった。
  • グラウンドテストの上位5機種を発表
    特にオススメは上位2製品
以上のテスト結果を踏まえて、グランド撮影に強いのはこちらの5機種でした。特にソニーAX30は望遠時のブレが圧倒的に少なく、運動会の撮影には大活躍すること間違いナシです。
  • 手ブレ補正、オートフォーカス、
    画質、すべてが抜群なFDR-AX30
<製品情報>
ソニー
FDR-AX30

「空間光学手ブレ補正」を備えた初の4Kビデオカメラ。「ズーム時のブレが圧倒的に少なく被写体を追うのがかなりラク。正面からのオートフォーカス追従性も問題ない」(会田さん)と絶賛を浴びた。大きめで重めのボディが安定撮影にも貢献。これが使用感向上にもつながった。
  • 安定して被写体を追えた
    パナソニックHC-WX970M
<製品情報>
パナソニック
HC-WX970M

オートフォーカス追従性が高く、ズーム時でも安定して被写体を追えた。「正面からの撮影時はマレにふらつくことがあったが、概ね良好」(会田さん)。
  • 撮影に特化したフルHDモデル
    ソニー HDR-CX670
<製品情報>
ソニー
HDR-CX670

正面からのAFにややフラつきが見られたが、ヨコからの撮影では安定。
  • フルHD & なんでもありモデル
    ソニー HDR-PJ670
<製品情報>
ソニー
HDR-PJ670

CX670と傾向は同様。正面からのフラつきが若干見られたが、ヨコからは安定。
  • 誰でもキレイに撮れる技術満載
    パナソニック HC-W870M
<製品情報>

パナソニック
HC-W870M

概ね安定していた。ただし、正面からのAF追従性でフラつきが見られた。
  • 続いて、体育館、教室でもテスト。その結果は
    スマホ全盛時代でも学校行事にはビデオカメラが絶対におすすめなワケ②
    にて

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