最新のエアコンは何が違う? まずは「温度調整センサー」に注目

最新のエアコンは何が違う?まずは「温度調整センサー」に注目 イメージ

同じ「対応畳数(対応する部屋の広さのスペック)」でも、価格差に大きな開きがあるエアコン。高級機となると20万円オーバーもザラですが、一体どこに差があるのでしょうか? 実は一番の違いは目に見えない「温度調整センサー」にあります。

安い製品は「吹き出し口」で温度計測

 

  イメージ

安い製品は吹き出し口など、エアコンに近い部分の温度で判断します。そのため、部屋全体の室温は正確に計測しづらく、偏った温度設定になりがちです。それほど暑くなくても冷風がゴーゴー吹いたり、広い部屋でイマイチ暖房が効きづらかったりするのはそのためです。

高級機はセンサーの賢さが違う!

 

  イメージ

一方、最新機種は「人感センサー」「温冷感センサー」「日射センサー」など、様々な部分からデータを計測。部屋自体や人の温度を測って温度を調節できるので、冬場は暑すぎ、夏場はとくに寒すぎることもなく、ちょうどよい温度に保ってくれるんです。

また、暑いと感じている人を狙い撃ちしたり、逆に風を避けたりなどのアクションもセンサーによって制御できるという便利な商品がでています。人感センサーが搭載されている機器のクラスは各メーカー違いがあり、おなじクラスでも、メーカーによってセンサーの機能が違います。

センサー機能の違いを メーカー別に把握しよう!

ダイキン Fシリーズ

 

  イメージ

センサーよりも気流制御が非常に優秀です。設定温度になった後は、人に直撃させず部屋の空気が循環するように風を送ります。


富士通ゼネラルXシリーズ

 

  イメージ

エアコン本体、リモコン、床の3つの温度を測って最適な風を送りますが、気流制御機能が搭載されているのは最上位のXシリーズのみです。


パナソニック Xシリーズ

 

  イメージ

これまでは人の在・不在を見極めて省エネ性を上げるセンサーが中心でしたが、最新機種は温冷間センサーも兼備でさらに快適になりました!


三菱電機Pシリーズ

 

  イメージ

おなじみの「ムーブアイ」と強化版「ムーブアイ極」の2種類があります。人の体感温度を見張ってバランスを保ちます。中位機にも搭載されています。

「自動おそうじ」の落とし穴 実はお掃除、必要なんです!

「自動おそうじ」の落とし穴実はお掃除、必要なんです! イメージ

もはや定番機能であるエアコンの「自動おそうじ」機能ですが、この機能があるからといってお手入れをほったらかしにしていいというワケではありません。日本ハウスクリーニング協会の方に話を聞くと、依頼を受けるエアコンのほとんどが「◯◯年おそうじ不要!」と謳っている製品であり、5年以上使っていると中身はホコリだらけだといいます。

特に送風口などは自動おそうじではカバーできず、汚れたままだと送り出される風は汚いままで、いくらセンサー機能が発達していても「カビ」を狙い撃ちで飛ばしてくるだけだということも。近年は「自動おそうじ」機能非搭載のほうが少なくなっていますが、価格重視であればこの機能は重視しなくてもOKです。

自動おそうじの仕組み

 

  イメージ

自動お掃除機能って実は、フィルターを掃除するだけなんです。クリーニング業者の話では、むしろこの機能があることで、熱交換器や送風口にゴミが溜まりやすい原因だとか。

「おそうじ不要」のキャッチフレーズを鵜呑みにして、そのままにしておくと恐ろしいことに…。 

  イメージ2

自動お掃除機能を信じて約5年…結果がこの有様です。

  イメージ3

とくに送風口はホコリだらけ。これでは汚い空気が部屋に流れっぱなしです。

業者に掃除を依頼しても高くなってしまいます!

 

  イメージ

自動おそうじ機能が搭載されている分、構造が複雑で、分解などに手間がかかります。そのため、掃除業者に頼んだ場合、通常のエアコンよりもかえって高くなってしまうなんてことも。

せめて送風口くらいはスポンジで掃除しておく

 

  イメージ

送風口は割り箸にスポンジをさして掃除するとうまくホコリを取ることができます。エアコン清掃を業者に頼む前にやっておきたい応急処置です。

ホントの省エネ製品選びは 「達成率」より「APF」に注目

ホントの省エネ製品選びは「達成率」より「APF」に注目 イメージ

消費電力が高いエアコンにとって気になるのは省エネ性。各社こぞってカタログなどに「省エネ達成率」の文字をでかでかと掲載していますが、ほとんどの製品が達成率100%を超えており差がわかりづらいのも事実です。

そこでチェックしておきたいスペックは「APF(通年エネルギー消費効率)」です。エアコンの「燃費」のようなもので、数値が高いほど省エネになります。

ホントの省エネ製品選びは「達成率」より「APF」に注目 イメージ2

ホームページやカタログではこのようにセットで書かれているケースがほとんど。最近は中位機あたりまでの省エネ性能は及第点と言えるスペックになっていますが、APF「6.5」を基準にして製品選びをしましょう。

最上位モデルほど「APF」は高くなります

 

  イメージ

各メーカー最上位モデルは「APF」の数値が一番高くなっています。価格も高くなりますが、ランニングコストが抑えられるので、エアコンをガンガン使うという人は思い切って最上位モデルを選ぶのも一つです。

快適で省エネ性も高い 三菱「Zシリーズ」がおすすめ!

三菱電機「霧ヶ峰 Zシリーズ」

 

  イメージ

(画像をクリックすると購入ページへ移動します)

三菱電機
霧ヶ峰 Zシリーズ
実勢価格:12万6700円
MSZ-ZW2817(10畳モデル)
サイズ・質量/W799×H295×D375mm・15kg
消費電力/暖房:670W・冷房:540W

センサー機能、省エネ性能などがバランスよく搭載されているのが三菱のエアコン。進化した「ムーブアイ極」が風あて、風除けを人の温度を測って使い分けるので、エアコンが苦手でも快適に使うことができます。

8つの要素から体感温度を測るセンサーが優秀。部屋を常時快適に保ってくれるので、「寒すぎる」「暑すぎる」ということもありません。