空き缶で作る、
ウルトラライトストーブの作り方。
2017年03月07日(火)
早坂 英之
早坂 英之/Test by アウトドア360.life
空き缶で作る、
ウルトラライトストーブの作り方。
山登りファンの間では装備をできる限り軽量にする「ウルトラライト(UL)パッキング」が流行しており、この空き缶ストーブもそんなウルトラライトアイテムのひとつ。手のひらサイズながら湯沸しはもちろん、簡単な調理もいけるすぐれものです。
  • 非常用にも使えるアウトドア的DIY!
この「空き缶で作るウルトラライトストーブ」とは、ガスコンロのような調理器具のひとつ。燃料に薬局で買えるアルコールを使用するので、"燃料が手に入りやすい" "小型軽量で持ち運びやすい"と、多くの山登りファンに愛されているDIYストーブです(アウトドアでは調理器具のことをストーブと呼びます)。山頂はもちろん、ハイキングの合間にコーヒーを飲む、カップラーメンを食べるなどの熱源としても活躍できます。

自分で作ったストーブは愛着もひとしお。もちろん、既製品のガスストーブを使った方が断然楽なのですが、それを補うぐらいの楽しさがありますよ。
  • 空き缶ストーブ制作に必要なものは
    じつは100均の道具で十分なんです
  • 必要なものを揃えましょう
1)350mlの空き缶(アルミ)をふたつ。
2)空き缶をカットするためのハサミ・カッター・ニッパー。
3)カット面を滑らかにするやすり。
4)穴をあけるための画鋲・キリ。
5)中筒を止めるホッチキス。
6)底部を折り曲げるニッパー。
すべて100円ショップで手にはいるので、プロフェッショナルな専用工具なものでなくてもOK。燃料用アルコールは薬局で購入しましょう。
※ご注意ください。このDIYはアルコールと火を使います。アルコールがこぼれている状態では引火の恐れがあります。火を使う前にアルコールのこぼれがないかチェックしましょう。また、最初はほんの少しのアルコールでテストすることをオススメします。本サイトでは思いがけないトラブル、事故についての保証を負えません。自己責任をご理解ください。
  • まずは上部を作ろう
手順1)空き缶の底に穴をあける
手順1の作業は空き缶の底にアルコールを投入するための大きな穴をあけるもの。一気にあけずにいくつもの小穴をキリであけておくと後々きれいにあきます。円を描くようにキリで穴をあけていきましょう。穴をあける箇所にマジックで目安を付けておくと作業しやすいです。
手順2)空き缶の底をカットする
手順2の作業では空き缶の底部を高さ33mmになるようカットします。カット後は切断面をやすりで滑らかにしておきましょう。色テープで空き缶の外周をぐるりとまくと、カットの目安になり、失敗が少なくなります(ここでは黒いテープを使用しています)。

なお、解説では33mmとしていますが、高さはひとつの目安なので、何度も作っていくうちに、自分のジャストサイズが見つかります。空き缶なので失敗しても新しい空き缶でやりなおせばOK、自分好みのジャストサイズを見つけるも良しです。
手順3)炎の噴射口を画鋲であける
手順3では実際に炎が噴き出す噴射口を画鋲であけていきます。場所は底部の"ふち"部分。等間隔であけていくのがポイントで、缶底の中心部からピザを均等分割するようなイメージでマジックの目安を付け、ふちに穴をあけていきましょう。画鋲はワンプッシュでOK。写真では合計16箇所にあけています。
手順4)中央の穴を大きくあけ広げる
手順4では、手順1で缶底にキリであけた小さな穴を大きくする行程です。小さい穴と穴の間をキリであけ広げていくイメージ。大きく穴をあけた後は、やすりで滑らかにしておきましょう。ここで力を入れすぎるとクシャっとつぶれるので要注意です。
手順5)カット面をやすりでなめらかに仕上げる
手順5では、手順4であけた穴のカット面(切断面)をやすりでなめらかにしていく作業です。基本的にカットした部分はやすりで滑らかに、が重要ポイント。
  • 底部・中筒を作ろう
手順6)もうひとつの空き缶の底を30mmにカットします
手順6ではもうひとつの空き缶の底を高さ30mmにカットします。この空き缶の底部には穴はあいていません。また、このときも色テープでまいておくと、キリトリ線の目安になり、便利です。
手順7)中筒部を40mmで作成する
手順7では余った空き缶の胴部分で中筒部を作ります。高さ40㎜でカットしておきましょう。
手順8)底部に中筒を合わせる
手順8では、手順6で作成した底部のくぼみに中筒を合わせ、ホッチキスで円柱を作るように止めます。その際、きっちり合わせるのではなく、幾分余裕を持たせておきましょう。
手順9)中筒に切り込みを入れる
手順9では中筒の下部に切れ込みを2、3箇所入れます。ここがアルコールの通り道となります。山型に切り込みを入れるのがポイントです。
手順10)ニッパーで底部に折り目を付ける
手順10では底部のカット面にニッパーで折り目を付けていきます。この作業は上部を重ねる際にはめ込みやすくするため。ひだひだをつけていくイメージで。
  • 組み立ててテスト燃焼をしよう
手順11)底部に中筒をセットする
手順11では、切り込みを入れた中筒を底部にセットします。ここはとくに難しく考えることなく、中筒を置けばOK。
手順12)上部と底部を合わせる
手順12では上部と底部を合わせます。底部と中筒、そして上部をすべてひとつにするイメージ。すべてがズレないよう、慎重に重ね合わせていき、ひだひだを中にちょっとだけ押し込みましょう。
手順13)手のひらで押し込む
手順13では、手順12でひとつにまとめたパーツを手のひらでぐっと押し込み、ストーブとしての形を完成させます。キツい場合はニッパーでひだひだを微調整しましょう。なお、ちょっとキツいぐらいがちょうどいいです。
手順14)中にアルコールを入れる
手順14では完成したストーブの中に燃料用アルコールを少し入れます。くぼみから流れ落ちるように空き缶と空き缶の中、ストーブの内部にアルコールが貯まります。ここで入れ過ぎると消火にも時間がかかるので要注意です。
手順15)チャッカマンで火をつける
手順15はいよいよ最後の行程、火力テスト。火がついてから数分でプレヒートが終わり、噴出口すべてから炎があがったら成功です。噴出口から炎があがらない場合は中筒と底部のくぼみに余裕を持たせましょう。
  • 無事火がつけばできあがり
なお、点火後、炎が消えてもすぐにストーブを触らないこと。熱が十分に冷めないと火傷のおそれがあります。そのほかアルコールの入れ過ぎにも要注意です。必ず消火器具を用意してテストしましょう。

なお、空き缶の表面を紙やすりでひたすらゴシゴシすれば、写真のようなまっさらな状態、シルバーなストーブに仕上がります。これもオススメ。

360.life(サンロクマルドットライフ)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。

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