なぜルンバ980はダイソンやパナよりおすすめなのか?
2017年12月27日(水)
360.life編集部
360.life編集部/Test by MONOQLO編集部
なぜルンバ980はダイソンやパナよりおすすめなのか?
店頭の限られたお試しスペースで動くロボット掃除機。「自分の部屋もちゃんと掃除してくれるのだろうか……」と、見るたびに疑問を感じます。そこで今回は、マンションの一室を借りきって徹底テスト。実環境と同じような状況を演出し、ロボット掃除機の等身大のパワーを比べてみました。
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  • ルンバ、ダイソン、パナソニックを
    実環境に近い2部屋で総合テスト
各メーカーで人気の最上位のロボット掃除機3製品を集めて、その実力を徹底検証しました。まずは、今回の主役である御三方をご紹介します。

2015年に発売されたルンバ980は、ルンバ史上最高性能のフラッグシップモデル。稼働時間が最大120分と、今回の3製品の中でもいちばんパワフルなところに期待が高まります。国内の累計販売台数が200万台を突破した実績にふさわしく、掃除力においてもやはりNO.1の実力となるのでしょうか?
iRobot
ルンバ980
実勢価格:11万3165円
本体重量:約3.9kg(バッテリー含む)
サイズ :353×92mm
稼働時間:最大120分
充電時間:約3時間
毎分最大78000回転するデジタルモーターV2搭載により、きわめて強力な吸引力を発揮するのがダイソンの360 Eye™。稼働時間が約40分とやや短めなところが気になりますが、吸引力の高さをウリにしているダイソンだけあって、他のロボット掃除機との違いをガツンと見せつけてほしいところです。
Dyson
Dyson 360 Eye™
実勢価格:8万6400円
本体重量:約2.4kg
サイズ :230×120mm
稼働時間:最大40分
充電時間:2.75時間
人口知能RULO AI 8.0と本体カメラを搭載したパナソニックのRULO MC-RS800は、RULOシリーズのハイエンドモデル。パナソニック独自の三角形状が本体を振りながら左右に動くため、部屋の隅や壁際のゴミをかき出すことができるとされています。期待値は若干低めですが、もしやこの細やかなフォローが功を奏すかもしれません。
パナソニック
RULO MC-RS800
実勢価格:12万4170円
本体重量:約3.0kg(本体のみ)
サイズ :330×92mm
稼働時間:約100分
充電時間:約3時間
今回の検証場所は、2フロアで構成されているマンションの一室。2つの部屋に家具を配置して、なるべく実環境に近い状態でランニングテストを行いました。

まずは1階リビング。障害物は多いものの段差が少なく、ロボット掃除機が比較的掃除しやすそうなつくりになっています。
1階リビングの間取り図。Hは掃除機の発着地点。
カーペットを敷き、テーブル&イス、テレビ台などの家具が随所に置かれた一般的なリビングを再現。

次は障害物と段差が多い2階寝室。階段を上がって最初のスペースには、下が通り抜けられるベッドを設置。壁際にはイスを置いて、子ども用のパズルマットを敷き、マットの上にはおもちゃも置きました。
2階寝室の間取り図。1階と同じく、Hは掃除機の発着地点。
ベッドの奥のスペースは畳ラグを半分ほど敷いて、テーブルと座椅子を用意。

この2つの検証場所を50㎝四方のグリッドで区切ると、1階が70マス、2階が96マスとなり、その各グリッドへゴミ(髪の毛、木くず、クッキーの食べかす)をランダムに配置してスタンバイ。3つのロボット掃除機が初期設定の状態でどのくらいゴミを回収できるかをテストしました。

チェックしたのは基本の掃除力をはじめ、段差や障害物への対応など計10項目。総計200点として、各製品を評価しました。

さて、最高グレードのロボット掃除機3製品中最も完璧な掃除ぶりを見せたのは、どの掃除機でしょうか? 早速、気になる結果を発表します!
  • 総合1位は7割キレイになったルンバ
    場所の適応力が高く文句なしの実力
結果は文句なしでルンバ980の圧勝! 基本的な掃除力が70点で1位だったことはもちろん、ホーム帰還率や集積容量においては見事10点満点。

その他にも段差や障害物、お手入れやIoT&アプリ性能の4項目で、3製品中トップの好成績を収め、合計152点で堂々1位に輝きました。
3製品中最も完璧だったのは、ルンバ980。

ルンバの良さは、何といっても掃除場所に対する適応力の高さ。段差も障害物もソツなく対応し、他製品が1回で済ませる場所も繰り返し掃除します。

部屋の隅や端にはブラシがある右前から斜め方向に侵入するという賢い動きも見せ、多数のグリッドをカバーしました。
2階寝室のパズルマット横にあるイスの下に侵入できたのは、ルンバのみ。近くのゴミ箱をゴリゴリ押しながら、脱出も難なくこなしました。

高い掃除力で室内のゴミを完璧に取ったルンバが1位であることは納得しましたが、具体的にはどういった点が優れていたのでしょうか? また、ダイソンとRULOの実力も気になるところです。それでは、テスト結果を各項目ごとに詳しくみてみましょう。
  • 段差&障害物もルンバが制覇!
    ダイソンは隅が苦手、RULOは基本性能が劣る
1階リビングと2階寝室に置かれたゴミをどのくらい回収できるかをチェックした基本の掃除力は、先にお伝えしたとおり、70点を獲得したルンバがNO.1でした。

テスト方法は、部屋を区切ったグリッドが1階70マス、2階96マスの計166個あり、完全にゴミが取れた(2点)、ゴミが少し残った(1点)、ゴミが取れていない(0点)で採点。取得した得点を満点の332点で割ってパーセンテージ化して、そのまま得点としました。
各ロボット掃除機は初期設定のまま通常運転でチェック。
ルンバは部屋の隅や端は弱めながらも、繰り返し念入りに掃除して広範囲のゴミを集めました。

1階リビングのタイルカーペットや電源コード、2階寝室のパズルマットや畳ラグをスムーズに乗り越えることができるかをチェックした段差テストでも、ルンバはすべての段差をスムーズに乗り越えて9点を獲得。

また、家具などを避ける障害物テストでは、電源コードが絡まったときはブラシを逆回転させて回避するというファインプレーを連発! 唯一、2Fのおもちゃへ乗り上げず押し退けていったのが印象的でしたが、こちらも高得点の9点をマークしました。

ところで、ダイソンとRULOの基本の掃除力や段差・障害物テストはどうだったのでしょうか?

障害物のない場所は得意でもブラシがなく、隅や端は苦手だったのがダイソン。掃除力はルンバにやや引けを取り、63点で2位でした。

段差テストではすべての場所を乗り越えて掃除もバッチリでしたが、2階寝室にある厚み1.5cmのパズルマットを強引に登りきった感が否めず、7点でした。
方形で広さが一定以上あって障害物が少ない部屋なら、吸引力が高く視界が開けた場所に強いダイソンも◎。

障害物の認識精度は高めですが、自身の基地であるホームのコードに絡まって、電源アダプターを引き抜く事態も! 評価は6点にとどまりました。

一方、隅ではおしりをフリフリしてゴミをかき出す仕草が印象的だったRULO。部屋の中央を通らないこともあってか、掃除力は62点とダイソンに1点及ばず……。
通常の掃除機では取りにくい部屋の隅や壁際のゴミ取りなら、RULOという選択肢も。

登坂力が小さめだからか、段差テストの結果は4点。電源コードに乗り上げるとなかなか抜け出せず、パズルマットもやっと登った……という感じでした。

障害物テストでも電源コードに絡まって脱出するのに時間がかかったり、ブロックのおもちゃを轢きまわしたりと目に余る行動が多く、4点どまり。ルンバやダイソンに比べると、基本性能は劣っているように感じました。

ちなみに、1Fの掃除開始~完了まで、2Fの掃除開始~完了までの時間を合算して評価した掃除スピードテストでは意外や意外、RULOが計63分と10点満点! 続いてはルンバの71分、ダイソンは奇しくも2Fの途中で充電が発生したため、2時間強の充電を挟み合計171分で最下位でした。
  • 玄関から落ちなかったのはダイソン
    ルンバとRULOは高低差5cmで落下
ダイソンが眠っている実力を発揮したのは、落下防止性能テスト。通常は高低差10cmに対応できれば合格といえますが、今回は玄関土間5cmと階段前10㎝の2カ所をくまなくチェックしました。

結果、玄関土間の5cmの高低差を感知して落下直前でストップしたのはダイソンのみ。この反応の良さにはとても驚きました。
玄関土間5cmの高低差を感知したダイソンは10点満点!

ルンバとRULOは玄関5cmの高低差で片輪が落ちて停止。2製品とも、さすがに階段前の10cm以上は認識して落ちませんでしたが、どちらも5点と辛めの評価になりました。
  • ルンバは集塵容量が多く手入れも楽
    ダイソンは普通、RULOは容量が少ない
集塵容量のテストでは、木くずを限界まで吸わせ、ダストボックスにたまった量を計測。ゴミの収容量が多い製品ほど、ダストボックスの掃除の手間が少なくお手入れがラクといえますが、結果はいかに?

ここでもトップの座を奪取したのはルンバで、吸い込んだ木くずは34g。大きいダストボックスのおかげで最も多くのゴミを回収し、10点満点でした。

しかも、ルンバは余計なものを吸い込まないというメリットも。RULOやダイソンは座布団の四隅に付いている糸を吸い込んでしまい動作が停止しましたが、ルンバは座布団の横を通っても糸を吸い込むことはありませんでした。
座布団も糸も吸い込まないルンバは、なかなかクレバーです。

2番手に着いたのはダイソン。容量が少なめに見えるクリアビンですが、意外にもゴミを格納でき、吸い込んだ木くずは28gと、7点の評価でした。

最下位は3点のRULO。3製品中最も小さいダストボックスだったため予想通りではありましたが、木くずは20gとやはり少なめでした。

ちなみに、ダストボックス内のゴミの捨てやすさや各ブラシの掃除のしやすさといった、お手入れ面もテスト。各5点満点で評価し、3項目の合算でトップだったのは、やはりルンバでした。

ルンバは背面にあるダストボックスの取り外しとゴミ捨てがラクで、吸込口ブラシも着脱が簡単なうえ、絡まった髪の毛も取りやすかったです。

他2製品も共に10点とルンバに引けを取らない点数ではありましたが、ダイソンは吸込口ブラシを取るには大判の固定ネジを外さなければならず着脱にひと手間が必要で、RULOは吸込口ブラシの着脱こそ簡単ですが、毛先に絡まった髪の毛が取りづらい点が響きました。
  • 超静音RULO ダイソンは吸引力が仇
    ルンバはブースト機能が玉に瑕
カーペットおよびフローリング掃除中の動作音テストでは、騒音計で音を測定。それぞれの場所を5点満点で採点し、2カ所の合算値で評価しました。

ここで意地を見せたのがRULO。実測値はカーペット、フローリングともに約60dBと全体的に静かな印象で、あまり音が気になりませんでした。

次に静かだったのは、カーペットが約80dB、フローリングが約70dBと6点だったルンバ。床の動作音は通常の掃除機と同等の大きさといえます。

しかし、動作音において1点注意が必要なのは、カーペットやラグの上で一時的に吸引力を上げるカーペットブースト機能。繊維の奥に入り込んだ埃や髪の毛まで取り除いてくれるのですが、通常よりも音が大きくなってしまいます。
音さえ気にしなければ、カーペットは格段にキレイになります。

最下位はダイソンで実測値はカーペット、フローリングともに約80dB。自慢の吸引力の高さが騒音につながり、残念な結果を生んでしまいました。

ちなみに、掃除完了後にきちんとホームへ戻ってくるかをテストしたホーム帰還率は、3製品とも10点満点! 途中充電がなくなったダイソンも難なくホームへ帰還し、全製品が唯一問題なくこなせた項目でした。
  • ルンバはIoT&アプリ性能も優秀!
    2つも悪くはないものの情報少なめ
テスト項目の最終はIoT&アプリ機能。アプリ初回起動までの手間やメニューの使いやすさ、お掃除マップの性能などを実際に使用してチェック。初回利用までの手間が少なく、メニューが明快で、お掃除マップの性能が良い製品ほど高得点となります。

13点と高得点だったのはルンバ。清掃マップの精度はよく、各種設定もアプリ上から可能なうえメニューも直感的で、Amazonのスマートスピーカー「Echo」と連携して使えるのも便利です。
掃除できていない箇所がひと目でわかる見やすいマップ。

次に11点と高得点だったのがRULO。1回掃除した場所を累計マップとして登録し、掃除する場所やしない場所を任意に設定できる点は便利です。
マップの精度は決して悪くありません。

最下位は8点のダイソン。マップの精度は悪くありませんでしたが、下方向にスクロールさせるメニューが初見では使いづらく感じます。
マップ以外の情報が少なめ。
  • 7項目を制覇したルンバがNO.1
    RULOとダイソンは同等の実力
最後に、今回行った全テストの結果をまとめてご紹介します。

152点と1位のルンバは言わずもがなですが、意外と健闘したのがRULO。基本の掃除力は低かったものの細やかなフォローが利いたのか、ダイソンを抑えて2位でした。しかし、ダイソンも128点と僅差なことから、どの項目を重視するかが2製品の決め手となりそうです。
20点以上リードしたルンバが1位でした。

今回のテストで判明した最上機の真の実力NO.1は、ロボット掃除機のパイオニアともいわれるルンバでした。部屋の構造や置いてある物に関係なく、ルンバを選択しておけば間違いありません!

360.life(サンロクマルドットライフ)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。

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