「高いほど汚れが落ちる!」は間違い
後悔しないドラム式洗濯機の選び方
2017年02月18日(土)
東 春樹
東 春樹/Test by 家電批評編集部
「高いほど汚れが落ちる!」は間違い
後悔しないドラム式洗濯機の選び方
外観はどれもよく似ていて、仕様表を見てもイマイチ性能差がわかりにくい洗濯機。実は、お値段の差は洗浄力だけではありません。今回はカタログだけでは分からない価格差の理由を解説します。
  • 洗浄力=価格差とはかぎらない
    見るべきポイントはまず3つ
洗濯機売り場に行くと、同じメーカーでも似たような形の洗濯機がたくさん並んでいます。例えば日立の場合、同じ「ビッグドラム」にも種類が複数あり、イマイチ違いがわかりにくくはないでしょうか?

当然価格が高い製品の方が洗濯物もキレイになって、洗濯できる量も多いのかなと思いがちですが、実は洗浄力にはほとんど差がありません。

他のメーカーの場合でも、モデル間の価格差は、設置性、洗濯容量、布団乾燥機能の有無などに左右さることが多いので、何が自分にとって必要なのポイントかしっかりと見極めるようにしましょう。
  • [設置性]コンパクトなドラム型はとにかく高い
[製品情報]
日立
BD-NX120A
購入価格:25万3490円
容量:洗濯12kg・乾燥6kg
サイズ:W735×D620×H1060mm

日立製品に限らず、置き場所のスペースに左右されにくいコンパクトタイプのドラム式が人気です。容量が同じでもサイズが小さい分、設計が難しいため、その分価格も跳ね上がります。また、横幅よりも奥行きをコンパクトにする方が価格が上がり、例えば、奥行きが9.5cmほど大きい同社「BD-SG100A」と比べると、なんと10万円以上の価格差があるのです。[BD-SG100A]価格:14万4000円
  • [洗濯容量]わずか1kgの違いで価格差2.5万円
[製品情報]
日立
BD-NV110A
購入価格:22万9200円
容量: 洗濯11kg・乾燥6kg
サイズ:W735×D620×H1060mm

上記のBD-NX120Aと本体のサイズは同じですが、1kgだけ洗濯容量が少ないこのモデルは2.5万円ほど安いです。機能面も、温水槽洗浄が搭載されていない程度で他はほぼ同じ。家族の人数によってはコチラで十分な場合も多いです。
  • [布団乾燥機能]不要ならさらに2万円程度安く
[製品情報]
日立
BD-SV110A
購入価格:20万8020円
容量:洗濯11kg・乾燥6kg
サイズ:W639×D715×H1050mm

上位機の「BD-NV110A」と比べ、スリムな本体幅が特徴の中位機ですが、上位機と比べたときの大きなデメリットが布団乾燥機能がないこと。ただ、お値段も2万円以上安くなりますので、不要な人はこちらを選ぶのもありです。
  • ドラム式洗濯機のツートップ
    日立&パナソニックの違いは?
ドラム式洗濯機の評価は、非常に優秀な乾燥機能が好評の日立の「ビックドラム」が長くトップの椅子に君臨していました。しかし、最近はパナソニックの「ななめドラム」が猛追。

基本性能をじわじわ上げていく日立に対し、水平垂直の本体形状がスタイリッシュな「Cuble」などの新ラインが加わったパナソニックは、価格も高めに設定されています。

また、価格差の最大の要因はなんといっても「即効泡洗浄」。ドラム式ではトップクラスの洗浄力を備えていることが他社との大きな違いです。
  • パナソニックは洗浄力が最大の特徴
[製品情報]
NA-VX9700
購入価格:25万8299円

温水機能と泡洗浄で洗浄力に定評のあるモデル。下記に挙げている、同じ上位機の日立製と比べると3万円ほど高いです。
  • 乾燥までの総合力では日立が優秀
[製品情報]
日立
BD-NV110A
購入価格:22万9200円

シワものばしくれる「風アイロン」はアイロンがけの手間を省きダントツ人気の機能。
  • ドラム式では大事な「乾燥容量」
    容量満タンでは乾燥できません
ドラム式を選ぶ理由のひとつに、「乾燥機能が優れている」という利点があります。でも実はこれ、衣類を目一杯詰め込んで容量満タンで洗濯すると、それをそのまますべて乾燥させることはできないんです。大型モデルでも洗濯容量11kgに対して乾燥容量は6kg程度で、乾燥容量が少なくなると価格も下がります。特にパナソニック製は機能は同じでも乾燥容量の違いで価格が大きく変わります。
<製品情報>
パナソニック
Cuble
NA-VS1100 
購入価格:20万168円
乾燥容量:なし

Cuble
NA-VG1100
購入価格:23万9000円
乾燥容量:3kg

ななめドラム
NA-VX9700
購入価格:25万8299円
乾燥容量:6kg
  • 電気代、水道代、動作音に影響!
    実は超重要な「インバーター」
中位機以上の製品にはほとんど搭載されていますが、電力制御のインバーターの有無は見逃せないポイント。電気代から水道代、動作音にまで影響します。特に、通販サイトなどで何も知らずに最安製品を安易に選んで買ってしまうと、かえってコストがかさんでしまうこともあります。
<製品情報>
東芝
AW-7G5
購入価格:4万2661円

動作音:35dB
同容量のインバーター有モデルだと約26dB。
振動音なども加わると、数値以上にうるさく感じます。

使用水量:約113L
同容量のインバーター有モデルだと約98L。
同容量タイプに比べて約15Lも多く、毎日使うことを考えると決して馬鹿にできません。

消費電力量:約110~125wh
同容量のインバーター有モデルだと約79wh。
インバーターなしだと1日約6.5円。有りに比べて約2倍の費用がかかってしまいます。
  • おすすめは日立のエントリーモデル
    主要機能搭載かつスリム設計が魅力
※写真クリックで商品購入ページへ飛びます。

<製品情報>
日立
BD-SV110A
購入価格:20万8020円

上位機に比べて、搭載機能はほとんど同じながら、約3万円も安い(2017年2月現在)日立のエントリーモデル。もともと、メーカーごとの中~上位機の価格を比べても、実は日立の製品が少し安いんです。洗濯機能が成熟し、サイズや容量で差別化している現行ラインの中でも、幅がスリムな「BD-SV110A」を選びましょう。奥行きが小さいほうがいいという人は「BD-NV110A」もアリです!