賛否両論! 話題のオシャレ炊飯器の良いところ、ダメなところ
2017年10月02日(月)
360.life編集部
360.life編集部/Test by MONOQLO編集部
賛否両論! 話題のオシャレ炊飯器の良いところ、ダメなところ
バーミキュラとバルミューダから満を持して発売された炊飯器。それぞれの特徴は? どう炊けるの? これまでの炊飯器とどう違うの? そもそも美味しいの? ……これらのギモンを、MONOQLO編集部が実際にごはんを炊いて検証しました!
  • 炊き方も炊き上がりも斬新!
    どちらもとにかく「新しい」らしい
無水調理ができるホーロー鍋で有名なバーミキュラ、そして販売台数20万台超の大ヒットトースターを世に送り出したバルミューダ、この2社がほぼ同時期に発売した炊飯器。どちらもオシャレで、発売当初から話題だったので、気になっている人も多いのではないでしょうか。
この2台がここまで話題となったのは、オシャレなデザインのみならず、まったく新しい発想で炊き上げる炊飯方式も理由のひとつ。これまで炊飯器といえば、圧力をかけることにより、高温かつお米をぐるぐると対流させながら炊き上げる「土鍋のような炊飯」が主流で、ツヤやほのかな甘み、風味など、ごはんそのものの美味しさを追求してきました。

ところが、両者はその常識ともいえる炊飯方式や美味しさの基準をひっくり返し、「圧力」一辺倒だった炊飯器市場に風穴を開けたのです。

編集部では、この斬新ともいえる2台の実力を確かめるべく、実際にいろいろなパターンで炊飯を行い、その特徴や味・使い勝手などを検証しました。

まずは、2台の特徴からご紹介していきます。
  • 独自のホーロー鍋の仕組みに
    かまどの炎を再現したバーミキュラ
バーミキュラのコンセプトは、「世界一おいしいご飯が炊ける」。ホーロー鍋で培った熟練の技術がふんだんに盛り込まれており、無水調理もできるのが特徴です。これまでの「料理もできる炊飯器」ではなく「炊飯もできる調理器具」といった立ち位置で、炊飯器の価値観を変えるものと言えそう。ホーロー鍋とIHを融合した既存の炊飯器にはない独自の炊飯方式が採用されています。
バーミキュラ
ライスポット RP23A-SV
実勢価格:8万6184円
ホーローの強い遠赤外線効果で、食材の組織を壊すことなく内側から温め、さらにそこで発生した蒸気で外側からも温めることで、旨みや栄養を閉じ込める独自の技術がそのまま生かされています。
鍋とセットになったIHのポットヒーター。かまどの炎のような加熱を再現しています。
  • 二重釜の蒸気でじっくり低温で
    炊き上げるバルミューダ
バルミューダの炊飯器は、トースターの仕組みと同様、「蒸気」を使って炊き上げるという面白い炊飯方式を採用。圧力もかけずに低温でじっくり蒸して炊くというのは、一般的な炊飯器とは正反対です。「おかずを美味しくするご飯」というコンセプトを打ち出すなど、ごはんそのものの美味しさを追求しつづける従来の炊飯器市場に一石を投じた製品とも言えそうですが、一体どんな味なのか気になります!
バルミューダ
BALMUDA The Gohan
実勢価格:4万4820円
二重になった釜の間に水を入れ、そこから発生する蒸気により炊きあげます。
  • 2台に共通しているのは
    あえての、保温機能なし
バーミキュラ、バルミューダに共通しているのは、一般的な炊飯器にほぼ搭載されている保温機能がない点。美味しいご飯を追求した結果、保温よりも温め直しを推奨しており、あえて保温機能を削っているとのこと。これを聞くだけで、より自然で優しいごはんを食べられそうな気がしてきます。

それでは、両者の特徴を押さえたところで、いよいよ気になるごはんの炊き上がり、味についてご紹介していきます。
  • 【炊き上がり】歯ごたえがありつつ
    もっちり感もあるバーミキュラ
バーミキュラは、粒感がある炊き上がりで歯ごたえを感じます。一方で、もちもちした食感もあり、これまでの炊飯器にはなかった不思議な食感です。
見た目はツヤがあり、さっぱりとした甘味も感じます。
[炊き上がり]照りがありますが、ちょっと気になったのは炊きムラがある点。
[質感]粒が大きくもっちり。粘りは少ないですが、冷めるとさらにもちもちになりました。

1kg300円台の安い米を炊いてみると……。
米ぬかの嫌な匂いがあまりしません。安い米で炊いたことを踏まえると健闘しているレベルです。
  • 【炊き上がり】さっぱり&硬め
    おかずと食べたいバルミューダ
バルミューダで炊いたごはんは、超さっぱり&硬めの食感。炊き上がりの見た目は照りがあり、炊きたては美味しく食べられました。ただ時間をおくとさらに硬くなるのがもったいない! また、噛んでもなかなか味が感じられないのもザンネンでした。
しゃっきりとした今までにない味。硬め好きにはオススメです。
[炊き上がり]さっぱり&硬めで細長い米になりました。見た目はすごく美味しそう。
[質感]ご飯のふくらみがちょっと物足りません。硬めで、噛んでもなかなか味が出てこない印象で、ご飯だけより何かと一緒に食べたいごはんです。

1kg300円台の安い米を炊いてみると……。
安い米の米ぬかっぽい匂いが上手く消えていません。見た目もちょっと黄色くなってしまいました。

早炊き機能があるバルミューダは、早炊きも試してみました。
普通炊きで硬め食感だっただけに、早炊きだとさらに硬めになります。ご飯が固まりやすく、硬さが残る感じはしますが、よく噛むと甘みが感じられるようになります。いずれにせよ硬めなので、硬め好きな人向けの一台になっています。

ここまで、ごはんの炊き上がり・味の結果をご紹介しましたが、話題を集めているわりに、美味しさは可もなく不可もなくといったところ。どうも肩透かしを食らった感が否めません……。そこで編集部が次に試したのは「ほかの具材との相性」です。
  • ほかの具材合わせで
    2台は本領を発揮する!
もともとが食材を美味しくするホーロー鍋のバーミキュラ、そして「おかずを美味しくするご飯」とうたうバルミューダ。きっと何かが違うはずと、いろいろな具材を合わせてみたところ、最強の料理タッグを発見しました。やや硬めで粒感のあるごはんは、やっぱりおかずとの相性がバッチリでした!

[卵かけご飯]
卵かけご飯は、食感や卵と醤油の味が重要です。そのため、硬めであっさりとした味のバルミューダのご飯は、まさに卵かけご飯のためのご飯でした。
[バルミューダ]ごはんが出しゃばらず、卵や醤油との相性がバッチリでした。
[バーミキュラ]粒感があるので卵によく合います。バルミューダよりはもっちりしています。

[炊き込みご飯]
パプリカ、エビ、人参の具材に、醤油とバター、コンソメで味付けをした炊き込みご飯をつくってみました。炊飯モードはそれぞれ、炊き込みモードに設定しています。
具の炊き上がった様子や、炊けた具の味、ご飯の味の出方をチェックしたところ、具材の甘味や旨みが引き出された美味しい炊き込みご飯が完成しました! 2台の検証結果は以下のとおりです。
具に関しては、バーミキュラが炊き上がりの見た目、味ともに優秀という結果でした。具材が甘くふっくらしていて美味しい炊き込みご飯ができました。バルミューダは具もごはんもふつうではあるものの、野菜は甘くなりました。

[中華料理]
今回の撮影中、偶然出前で中華料理を取ったら、運命の出会いのごとくマッチしたのがバルミューダです。
粒感の強い硬めなあっさりごはんのバルミューダと、油多めのガツンとした味の中華料理の相性は最強でした!

ほかの具材や料理を引き立てるという、2台の本領を確認できたところで、さいごに使い勝手を見ていきましょう。
  • 軽くて操作もカンタン
    スマートに使うならバルミューダ
今回、なんども炊飯を繰り返しそれぞれの炊飯器の使いやすいところ、もう少し工夫が欲しいところが見えてきました。その中でもとくに実感した点をご紹介したいと思います。

[操作性]
操作性が良かったのは、バルミューダ。シンプルなボタンで直感的に使えました。
説明書をガッツリ読み込まなくても、パッとボタンを見ればすぐに操作できます。バーミキュラの方は、タッチパネルで、少し長めにボタンを押すなどのクセに慣れると使いやすいです。

[重さ]
バルミューダは、コンパクトでとっても軽く、持ち運びもしやすい重さです。
コンパクトでデザインも良いのがうれしい。女性でも軽々移動できます。

[洗いやすさ]
バーミキュラは、ホーロー鍋の材質のせいか、冷めてからだとごはんが鍋底にくっついてしまい、キレイに取れません。
おひつ代わりにもできますが、洗うときが大変なので、すぐに水につけることをオススメします。

[混ぜやすさ]
バルミューダは二重の釜が軽いためか、しゃもじでご飯を混ぜると、釜が一緒に回転してしまいました。
二重釜がくるくる回転してしまうのは、改善して欲しいところです。
  • 【結論】好きな人は好き。
    嫌いな人は嫌い。評価は別れます
これまで「圧力」一辺倒だった炊飯器市場に、斬新な炊飯方式やごはんの美味しさの提案をしたバーミキュラとバルミューダ。おかずを主役にするワキ役としてのごはん、また「料理ができる炊飯器」ではなく「炊飯ができる調理器具」として料理の幅を広げ、今後の可能性を感じました。

とはいえ、やっぱり従来の炊飯器市場が追求してきた、ツヤやほのかな甘み、風味といったごはんそのものの美味しさを求めたい人には正直オススメできません。そもそも「食」というのは、個人の好みが左右される部分が大きく、この2台の評価は、好みによって大きく割れるでしょう。ですので、今回の評価結果については、あくまでも自分の好みに合わせて判断する目安にしていただけたらと思っています!

360.life(サンロクマルドットライフ)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。

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