キッチン ド素人でも失敗せず調理できるのでしょうか?

外国で使われている低温調理器具。最近は、何度も火加減を見ることなく、一定の温度で料理が簡単に美味しくできるとあって、日本でもジワジワと来ています。低温調理はロースト肉だけでなく、魚料理や温泉卵、サラダチキンなども作れてとっても便利。

Amazonで並行輸入品を手軽に買うことができるのも人気の理由です。

今回は、いずれもAmazonで購入できる2つの製品、2年前から人気の「Anova Culinary」と、2017年に発売された「Wancle」とを比較してみました。


[テスト方法はこちら]

ド素人でも失敗せず調理できるのでしょうか? イメージ

用意したのは豚のブロック肉400g。同条件で調理し、使い勝手と出来上がりの違いを確かめてみました。向かって左が「Anova Culinary」右が「Wancle」です。

1. まず肉に下味をつける

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下味は両面に塩コショウでシンプルに。

2. 設定温度は64℃

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45分間温めたあとは、表面に油で軽く焼き色を付けました。

それでは、使用感とできあがりのおいしさに対する評価をご覧ください。

キッチン 味わいはほぼ同じですが使用感で差が着く結果に

Anova Culinary:お料理用水温制御クッカー:サーキュレーター:調理家電

Anova Culinary
お料理用水温制御クッカー サーキュレーター
実勢価格:1万9290円

使いやすさ:◎
スマホに専用アプリを入れれば超簡単に温度・時間設定が出来ます。設定変更もとにかく簡単です。もちろんアプリなしでも使えます。

美味しさ:◎
放っておくだけで豚肉がピンク色になり、お店並みの味の仕上がり。

下準備も設定も調理も、とにかく簡単にプロが作るような完成度でできました。「ワンクル」と比較すると、その使いやすさが際立ちました。

一方の「Wancle」は……

味わいはほぼ同じですが使用感で差が着く結果に イメージ

Wancle
お料理用水温制御クッカー
Wancle Sous Vide
実勢価格:1万4999円


使いやすさ:△
本体上部のネジを回して温度・時間設定をしますが、「Anova」と比べると設定がしにくかったです。

美味しさ:◎
お肉の仕上がりはほぼ互角。美味しかったです。

味は美味しかったですが、温度と時間の設定に何度か戸惑いました。慣れればいいかもしれませんが、少しストレスを感じます。「Anova」のほうが楽に使えることは間違いありません。

キッチン プロがおすすめする低温調理法の例

ところでどう使うのでしょう?食のプロに教えてもらった食材ごとの低温調理機の使い方をちょっとだけご紹介します。食材の量や時間を変えて、楽しく使いこなしましょう!

おすすめしてくれたプロは、科学する料理研究家の「さわけんさん」と、料理研究家の風間章子さんです。

[ローストビーフ]

プロがおすすめする低温調理法の例 イメージ

牛肉:300g
温度:58℃
時間:60分

[ローストチキン]

プロがおすすめする低温調理法の例 イメージ2

鶏肉:300g
温度:66℃
時間:30分

※上記の数値はあくまで一例です。衛生管理に気をつけてお使いください。

風間さんは「少し高めですが、一度食べればこの味から離れられません」と絶賛していました。

また、真空にすると熱が均一になりますが、自分で真空状態を作るのは結構大変。そこでこんなものも一緒に購入すると便利です。

Zeroire  食材保存真空パック ポンプ付き

Zeroire
食材保存真空パック ポンプ付き
実勢価格:1580円

今回のテストの結果、どちらの製品も仕上がりは良好でプロが作ったのかと見まごうほどの神業レベル。それは完成したローストポークが編集部で一瞬でなくなったことでも裏付けられます。

一台あれば絶対に失敗せずに調理ができるので、今後さらに人気が出そうな助っ人調理家電でした!