【格安SIM】メーカーはあんまり言わないホンネのキホン
2017年09月29日(金)
360.life編集部
360.life編集部/Test by 家電批評編集部
【格安SIM】メーカーはあんまり言わないホンネのキホン
格安SIMへ乗り換えれば、毎月のスマホ代が安くなるという最大のメリットが手に入りますが、実際には乗り換えに失敗したという話を耳にしたりも……。そこで今回は、10の重要ポイントをピックアップして、失敗しない格安SIMの乗り換えをガイドします。
  • 【ポイント1】データ料金より
    結局「通話」の方が影響度は大きい
格安SIMには通話も可能な「音声通話SIM」と、データ通信のみの「データSIM」があります。今までのキャリアのスマホのように、電話番号で普通に発信・通話を行うのであれば「音声通話SIM」一択。
また、結構電話をするという人は、通話し放題オプションがある格安SIMを選ぶようにしましょう。格安SIMの通常通話料金は20円/30秒と安くないどころかキャリアと同水準。
ちょっと話すと、通話し放題オプションの1000円など軽く超えてしまいます。

現在、キャリア並みの完全通話定額はY!mobileと楽天モバイルのみ。それ以外では「1回10分間までの通話なら通話し放題」を採用する格安SIMも増えたので、必ずチェックしましょう。
完全定額はY!mobileと楽天モバイルのみです。
  • 【ポイント2】トレンドワード
    「カウントフリー」は実はグレー
カウントフリーとは、特定のアプリやサービスでのデータ通信量を契約の通信量に含まない格安SIM独自のサービスです。実はこのサービス、ユーザーの通信情報を取得しているので、グレーではないかという意見もあります。

そのため、格安SIM事業者の中にも、このサービスはあえて展開していないところも多いです。もちろん、3大キャリアにもカウントフリーはありません。
BIGLOBEの「エンタメフリー・オプション 480円/月額」は「YouTube」や「Apple Music」などの通信量がカウントされません。動画視聴のデータ通信量は非常に大きいため、+480円での見放題は、YouTubeユーザーには恩恵が大きいです。
LINEモバイルは月500円で同社の提供するサービス「LINE」がカウントフリー対象。人気のLINEをいくら使っても通信量はなしです。
FREETELは、特に追加料金なしで16年に大ヒットとなった「ポケモンGO」などがカウントフリー。
  • 【ポイント3】実は通信速度は
    「最低」速度が重要です
ネット上などでも格安SIMの通信速度比較は多く見るようになりました。でも、その比較も重要なのは注目するポイントです。目立つのは「最高」速度のことが多いのですが、これでは本当の実力はわかりません。

というにも、「速い方」はそれこそ10Mbpsを超えるよう速度になるとほとんど違いはわかりません(止まるようなことはまずない)。そのため、1日の中で苦手な時間帯、「遅い方」の速度がいかに高水準であるかが、快適通信の鍵となります。

編集部では通信速度4Mbpsを快適に使える最低速度としていますが、検証結果を見ると、ユーザーの利用が重なる「通勤時」「昼時」「帰宅後」の時間で大きく速度を落とすケースが目立ちます。
お昼どきは予想通り遅くなります。常時4Mbpsを超えたのは、わずか3社のみ。その点にも注意です。
  • 【ポイント4】格安SIMならではの
    「3日間制限」に注意が必要です
3日間に一定以上使うと、容量が残っているのに低速になってしまう「3日間制限」。3大キャリアではすでに撤廃されていますが、格安SIMの場合はこの問題がまだ残っています。
困るのは契約プラン容量にかかわらず制限がかかること。仮に10GBプランで契約していても、6GB時点で制限がかかると、容量が残っているのに低速になってしまいます。

特に困るのが、実際に「どの程度使ったら制限する」かを明言していないケース。この場合は注意して使うしかありません。

最近は、速度制限状態でも通信開始から一定容量まで高速通信可能な「バースト機能」を採用している格安SIMもあります。例えばOCNは、バースト機能をさらにグレードアップし、最初の150KBまでが高速です。
「バースト機能」はIIJが初搭載。高速通信OFFでも最初の75kbまで制限はありません。LINEやTwitterなど文字ベースのやり取りなら、この機能で十分対応できそうです。
  • 【ポイント5】実は基本料金は
    そこまで大きく差がありません
気になるのはやはり毎月いくらかかるかですが、多数の格安SIMが流通している現在は、最低料金に極端な差はありません。月ごとで利用量に差がある人は、追加料金を支払うケースなども想定してSIM選びを。

ただし、容量追加は割高なので、あまり頻繁に追加するようならプラン変更がおすすめです。データ繰り越しもあれば余っても安心!
上の図は一部のブランドの最低価格の抜粋ですが、最安が1130円、最高でも1800円とその差は670円。3大キャリアとの価格差から考えれば微々たるものといえます。

しかし、100MBあたりのチャージ料で比べると、最も安いものと高いものではおよそ6倍に当たる252円もの差が! チャージについては、総じて割高なことにも注意したいです。

また、DMMやイオンには繰越可能なチャージもあります。
DMMモバイルのデータチャージ料金。チャージして余っても繰越せますが、割高なのでおすすめできません。繰り越しありで100MBを3回チャージするなら、なしで1回の方が安いです。
データ繰越は、例えば3GBのプランだとして今月に2.5GBしか使わなかった場合、余った0.5GBを翌月の3GBに足して使えます。
  • 【ポイント6】「楽天市場」の
    ユーザーには楽天モバイル!
普段「楽天市場」を使っている人には、月々の支払いで楽天スーパーポイントが貯まる楽天モバイルがおすすめです。
基本は100円の利用につき1ポイントしか貯まりませんが、楽天市場での買い物では条件を満たすと得られるポイントが増額される特典も!
楽天カード、楽天モバイルと楽天アプリを使った場合、ポイントは最大6%にもなります(有料のゴールド/プレミアムカードは最大7%)。貯めたポイントは楽天モバイルの支払いにも使えるため、日用品などを上の条件で購入していけば、1万円でも600ポイントになります。
  • 端末を新しくするか
    継続利用するかも決めましょう
現在使っている端末でも格安SIMへの乗り換えはできる? それとも新しくするべき? など、端末に関する疑問も出てきます。

今使っているものをそのまま継続する場合はどうしたらお得になるか。また、新しくする場合はどんなものがおすすめなのか? その点についてもご紹介します。
  • 【ポイント7】とにかくドコモの
    スマホは有利なことが多いです
せっかく格安SIMを始めるなら、諸経費も含めてできるだけ安くしたいもの。現在使っている端末がそのまま使えれば新規購入は不要なので、その分初期費用がかかりません。

しかも、ドコモからの転出だと非常に優秀。格安SIMは3大キャリアから回線を借りて運営しているので、使っている回線が同じだと基本的に端末もそのまま使えます。

現状、ほとんどの格安SIMはドコモの回線を使用しているため、SIMを差し替えれば使えるようになっています。
ドコモの端末はほとんどの格安SIMがそのまま使えます。自社系回線を使うSIMならSIMロック解除不要だから、ドコモが強いです。

なお、キャリアの系列以外の回線を使用する格安SIMを使う場合は、SIMロック解除が必要となります。SIMロック解除とは、他社製のSIMを差し替えて使えないようにしている状態を解除し、SIMを差し替えて通信可能にすること。解除料金は、ドコモ、au、ソフトバンク各社共に3000円程度かかります。

そのSIMロックを解除した端末の活用には「端末の帯域への対応」という点にも注意すべきです。それはズバリ、端末がSIMの帯域に対応していないと、機能に制限が発生してしまうということなんです。格安SIMはサイトで端末情報を公開していますので、SIMロック解除の前に確認しましょう。
特にauに顕著で、上の図のように、4Gドコモなどの4Gが使えないケースまであります。
au版Xperia Z4は、ドコモやソフトバンクの4Gが使えません。
  • 【ポイント8】端末&キャリアを
    一新するならセット購入が便利
端末ももう古くなったから、とりあえず回線ごと変更したいという場合には、UQやY!mobile、楽天モバイルなどが売っている製品をセットで購入すると簡単です。当然帯域などは対応していて、初期設定済みのこともあるので、格安SIMにつきものの煩わしさが一切なく、契約さえすれば簡単に使えます。ここでは格安SIMとおすすめのセットをご紹介します。
ちなみに、人気のiPhoneを取り扱っているのはY! mobileとUQモバイルなど計4社。
Y!mobile
スマホプランS 2138円/月

機種はiPhone SE。プランは本来1GBですが、契約翌月から24ヶ月間倍の2GBが使用可能。通話し放題オプションを足しても3000円を少し超えるくらいです。
UQモバイル
おしゃべりプランS 1980円/月

5分以内かけ放題つきで、仮にドコモからの乗り換えだと料金は14ヶ月目まででそれ以降は2980円。データ容量は2年間2GBでそれ以降1GB。本体メモリは32GB。
フリーテル&フリーテル SAMURAI KIWAMI2
スマートコミコミ+ 1999円~/月(※2年/3年目は+1500円)

セットプランは定額と定額従量の2種類あり、10分間かけ放題はどちらも適用。それと10コアの高性能端末との組み合わせです。
楽天モバイル&ASUS Zen Fone 3
コミコミプランL 2980円/月(※2年目3980円/3年目以降2613円)

5分かけ放題対応の4GBプランと、デュアルSIMとハイレゾ再生に対応する高性能な端末との組み合わせがおすすめ。
イオンモバイル&FUJITSU ARROWS M03
音声2GBプラン 3056円/月(※3年目以降2340円)

大容量バッテリーにおサイフケータイを備えた日本仕様の人気端末。5分かけ放題は有料で850円/月かかる点に注意です。
  • 今の電話番号を引き続き使うなら
    MNP手続きも忘れずに!
現在使用している電話番号をそのまま使う場合は、MNP(モバイルナンバーポータビリティ)手続きが必要となります。手続きは実店舗かキャリアの電話窓口、あるいはサイトから申し込めます。手数料がかかるほか、契約期間の残りによっては解約金がかかることも。

これについては、移行先の格安SIMの月額料金との差額がポイント。「差額×残りの契約月>違約金」なら乗り換えたほうが得。試しに計算してみるとよさそうです。
  • 【ポイント9】購入から契約までは
    一気に済む店舗がおすすめです
Webサイトで購入した場合、到着までに数日、申し込み及び設定から開通までにさらに数日かかることもあるので、店舗利用が絶対におすすめです。店舗だと、購入から申し込み、設定までを店員に聞きながら済ませられます。

また、iPhoneの場合、APN設定にはプロファイルのダウンロードが必要なことも。万が一自宅にWi-Fi環境がない場合、どうにかしてダウンロードせねばならず面倒ですが、即日開通に対応する店舗であれば、通常Wi-Fi環境があるはずなので問題ありません。
店で購入して申し込みと設定を済ませれば、配送がない分早く使えます。
  • 【ポイント10】Web契約の場合は
    即日開通の有無に注意!
地域によっては契約したい格安SIMの取り扱い店が近くにない場合もあるので、公式サイトなどから自分で申し込むことになります。その場合は注文したSIMが配送された後に、さらに自分で行う開通手続きから実際の開通までが当日中に完了する「即日開通」の有無もチェックすべきです。即日開通があれば、電話が不通になる時間を最小限にできます。

格安SIMのキャリアではIIJmioやmineo、DMMモバイルやFREETELなどがこのサービスに対応しています。ちなみに格安SIMの中には、ホームページからチャットで質問できるところもあるんです。自分での設定が不安な場合は、mineoなどの訪問サポートを使うのもひとつの手です。
即日開通ありとなしでは、実際に使えるまでにタイムラグが発生してしまいます。
  • 最後に初期設定をすれば
    乗り換え完了です!
最後に初期設定をすれば、晴れて使えるようになります。新たにSIMを使う際には、端末側でインターネットのサーバーに接続するAPN設定が必要。ただし、店舗で購入すると手伝ってくれることが多く、SIMとスマホをセットで購入した場合には、すでに多くが設定済みとなっています。
各端末でAPN設定をしてインターネットを接続できる状態にします。

次はGoogleなど(端末・キャリアを変えてもメールが引き継げる)の設定を。Googleのメールをメインにすると、キャリアが変わっても問題なし。Androidの場合、アプリの導入にも必要です。

そして、格安SIMキャリアの専用アプリなどをインストールします。データ残量や追加データ購入などができて便利なので、インストールしておいたほうがよさそうです。

追加容量の購入以外にも、高速通信のON/OFFなどが専用アプリでできます。

格安SIMに乗り換えるために押さえておきたい10のポイントご紹介しました。実際に乗り換えるには、プランを吟味するだけでなく、端末の問題や手続きの方法など、いくつもの検討材料があることがおわかりいただけたかと思います。乗り換える際はくれぐれも後悔しないよう、ご注意あれ!
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