一度使うと手放せない ワイヤレスイヤホンの時代が到来!

いよいよ発売されたiPhone 7。しかし、気になるのは「イヤホンジャックがない」こと。今は、iPhone 7だけですが、今後もっとそういったスマホは増えるかもしれません。

ならばこの際、いっそのことジャックなど必要ないBluetoothイヤホンに取っ替えてしまうのはどうだろうか。

そんな趣旨にて始まった当企画は、まず現行の人気モデルからこれぞ、という製品を洗い出すことから始まりました。アマゾンの格安人気モデルから、老舗オーディオメーカーの本気印まで、ざっと取り揃えた14製品。

3000円から4万円まで、果たしてどのような比較をすると、手軽に、気持ちよく音楽を楽しめる逸品が発掘できるのか、というテーマのもと、取材班は何はともあれ「音のプロ」の元を訪れ、サウンドの比較検証を行うこととしました。

それではガチのサウンド比較から実際的な使用感、Bluetooth接続のカンタンさ、電話した際の挙動確認まで含めた一大テスト大会の結果をレポートしていきましょう。

一度使うと手放せないワイヤレスイヤホンの時代が到来! イメージ

今回の検証に使用した14モデル①

一度使うと手放せないワイヤレスイヤホンの時代が到来! イメージ2

今回の検証に使用した14モデル②

一度使うと手放せないワイヤレスイヤホンの時代が到来! イメージ3

今回の検証に使用した14モデル③

まずはサウンド探求の検証 地下スタジオでみっちり聴いていただきました

肝心であるサウンド検証は、音楽業界で名を馳せる識者2名に御協力いただきました。

まずはサウンド探求の検証地下スタジオでみっちり聴いていただきました イメージ

識者としてご協力いただいた大澤大輔さんと原田裕弘さん

まずはサウンド探求の検証地下スタジオでみっちり聴いていただきました イメージ2

売れ筋をはじめ、注目のBluetoothイヤホン14製品を実際に用意。高音、低音、解像度、衝撃度、遮音性の5つのポイントについて検証、S、A、B、C、Dの5段階で評価しました。

高 音:音のヌケの良さを中心に、エッジのキツさや歪みなどを評価
低 音:低音域の質、量などのバランスが中心。強すぎるのは低評価
解像度:ひとつひとつの音がしっかり把握できるか。高評価ほど生々しい
衝撃度:試聴した際のインパクト。耳にした際の印象深さに繋がる項目
遮音性:外部のノイズを気にせず、音楽に集中できるか、という評価項目

まずはサウンド探求の検証地下スタジオでみっちり聴いていただきました イメージ3

地下スタジオにて、じっくりと検証をおこないました。

14製品の音質テスト結果を発表! Plantronicsのバランスが良すぎる!

14製品の音質テスト結果を発表!Plantronicsのバランスが良すぎる! イメージ

各々のiPhoneに収録された馴染みの楽曲を通して各イヤホンのサウンドを検証した結果、最高評価を得たのは「BackBeat GO3」でした。「いい製品ですね!」を連発した大澤さん、「ハードロックからクラシックまで、どんな音楽も合う」とニコニコの原田さん。インパクトにはやや欠けるが、適切に加工された音のバランスがその理由でした。

ハイエンドヘッドホンのようなリアルさではなく、上手に加工されたサウンドが身上「高音がよく出ていて、攻撃力がある」(大澤さん)、「音のディティールが出ている」(原田)と識者も脱帽の完成度。初めてのワイヤレスとしては贅沢な部類だが、案外安いのも魅力です。

14製品の音質テスト結果を発表!Plantronicsのバランスが良すぎる! イメージ2

「満足」と格付けた6モデルはいずれも個性際立つタイプ。昨年発売された「X2」は、すっきりとした音質で、「長時間、気持ちよく聴いてられる」(原田さん)との評価。ユーザー満足度が非常に高いその性能を見事証明しました。

Amazonで大人気のイヤホン「QY8」の発展系である「JPA1」「QY19」は、いずれも格安ながら評価は上々。「コレ、ほとんど音が一緒ですね」(原田さん)との指摘はあったが、解像度で差がつき、「JPA1」の方が評価は一枚上となりました。

「H5」は、鮮やかなサウンドが評価を得たが、そのぶん「サビなど盛り上がる部分でバランスが崩れる」( 大澤さん)と厳しい声も。今回の検証ではサウンド面以外を掘り下げることができなかった「THE DASH」は解像度が抜群。ややお高目ではあるが、ポテンシャルは非常に高そう。

「SOLID BASS」「オーディオテクニカらしさはないけど、逆にいいですね、コレ」(原田さん)と、なんともいえない評価を得ました。なお、今回の検証時、「Bluetoothのイヤらしさは少ない」(大澤さん)との声があったこともお伝えしておきます。

基本的操作感の検証 Anker、B&O、Bragiはオート接続機能が超ラクチン!

続いて操作感についてのテスト。操作感の最高評価は3モデルありました。

基本的操作感の検証Anker、B&O、Bragiはオート接続機能が超ラクチン! イメージ

こちらが操作感のテスト結果。Anker、B&O、Bragiの3製品が最高評価の「別格」を獲得しました。

いかに素晴らしいイヤホンでも操作がメンドウではいつしか放ったらかしになってしまうのは明白。そこで、いかにカンタンに操作できるか、という点に着目して全モデルを格付けました。

特筆すべきは完全ケーブルレスの「THE DASH」。ケースから取り出して耳に装着するだけで自動的にペアリングが完了し、右ハウジングをタップすると音楽が始まります。これは魔法か未来の技術だと驚愕すること請け合いです。

「SoundBuds」「H5」は、もう少し現実的ですが、いずれも左右のハウジングに磁石が仕込まれており、使用しないときは首から下げておける気軽さが高評価でした。ペアリングのオン/オフも同時に開始する手軽さも◎。この3モデルなら長く愛せることは間違いないでしょう。

基本的操作感の検証Anker、B&O、Bragiはオート接続機能が超ラクチン! イメージ2

続いて使用感の検証と最終結論のイヤホンは……(後編につづく)

本記事はMONOQLOと朝日新聞デジタル「&BAZAAR」のコラボ企画です。

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