【2023年】包丁おすすめ人気ランキング。家庭用三徳包丁をプロとLDKが比較

ストレスを解消する「よく切れる包丁」がほしい

毎日の料理で使わないことはないと言っても過言ではないキッチン用品、包丁。「切れ味が悪い」「切りづらい」といった悩みを繰り返していませんか？ 

包丁はホームセンターで購入できる安い価格のものから高級ブランドまでさまざまあって、一体どれが使いやすいのか選ぶのは難しいですよね。

そこで、雑誌『LDK』の読者はどんなポイントで包丁を選んでいるのか、包丁についての最新事情を調査してみました。

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包丁の素材は何がいい？

包丁の材質に使われる金属はさまざま。ですが、LDK公式Twitterの独自アンケートによれば、やはりなじみがあるのは 83.7％の人がステンレス製の包丁を好んでいるいう結果になりました。購入しやすく、鋼やチタンに比べてお手入れがしやすく長持ちしやすいことも関係しているようです。

※LDK公式Twitter、アンケートより

包丁に感じているストレスとは？

包丁に感じるストレスについては、LDK公式Twitterの独自アンケートによれば、ダントツで「切れ味」だと言います。切ることが目的の包丁なのに、切れ味が悪化した包丁に煩わしさを感じている人が76.6%という結果です。これによって料理が面倒になるとの意見もありました。包丁を選ぶなら、切れ味がよく、お手入れも簡単なものがおすすめです。

※LDK公式Twitter、アンケートより

モニター（女性） のコメント

トマト一つキレイに切れずイライラします。

今回、雑誌『LDK』では日々のお料理を快適&便利にしてくれてメンテナンスもしやすいステンレス刃の三徳包丁に注目。ホムセンやネット通販などで気軽に購入できるよく切れる包丁のおすすめを探しました。

三徳包丁とは？

そもそも三徳包丁とはどういうものなのか、まずは三徳包丁の基本をお伝えします。

三徳包丁は料理初心者・家庭用向け

包丁は和包丁と洋包丁の2種に分けられます。

洋包丁：三徳包丁

「三徳包丁」は洋包丁に分類され、家庭用の包丁としてもっとも一般的なタイプ。戦後に西洋の牛刀と出刃包丁、菜切り包丁を参考に作られた日本生まれの洋包丁です。

洋包丁：牛刀包丁

同じく洋包丁で人気なのが「牛刀包丁」。三徳包丁よりも刃渡りが長く刃先が鋭いのが特徴で、お料理上級者、プロの料理人向けというイメージです。

また、牛刀包丁とほぼ同じ形状で、サイズが小さく果物ナイフと言われる「ベティナイフ」もあります。

和包丁：出刃包丁

和包丁のひとつの「出刃包丁」は三徳包丁と比べて刃が厚く、先端は薄く鋭くなっています。重厚感があり、主に魚をさばく刺身包丁として使われます。

和包丁：菜切り包丁

「菜切り包丁」（なきりぼうちょう）は、名前の通り野菜専用の包丁です。レタスやキャベツなどの大きな野菜や、大根の桂むきにも適しています。日本で生まれた和包丁で、両刃が特徴です。

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三徳包丁は対応する食材が多い

三徳包丁の「三徳」は「3つの用途」の意味で、肉・野菜・魚など多くの食材に対応しています。さまざまな食材に対して使いやすく、「万能包丁」とも呼ばれています。

三徳包丁は刃渡り16～18cmが一般的

同じ洋包丁の「牛刀」よりもサイズが短く扱いやすいです。

三徳包丁は両面に刃が付いている「両刃（もろは）」で、バランス良く力が加わり食材を切りやすいのが特徴です。一方、「片刃（かたは）」の出刃包丁や一部の牛刀包丁は、まっすぐ切るのが難しい反面、食材の断面をきれいに仕上げることができると言われています。

三徳包丁の材質はいろいろ

三徳包丁の材質はさまざま。よく切れる鋼、さびにくいステンレス、軽くてさびないチタンなど材質は多種多様です。

三徳包丁は価格の幅が広い

家庭用包丁としておなじみなので100均でも売っていますが、高級品は数万円のものもあります。

このように、三徳包丁は家の調理で万能に使えるうえ、正しく動かせば力のない女性でも扱いやすいため、一般家庭に普及しています。

おすすめの三徳包丁の選び方は？

続いては、三徳包丁を選ぶときにチェックしておきたいポイントを紹介します。

1：刃の材質をチェック

ステンレスは最も一般的

「ステンレス」は、最も一般的な素材。切れ味がよく手入れもしやすいのが特徴で、家庭用包丁に向いています。

モリブデン鋼やコバルト合金鋼などの物質を添加し、切れ味や錆びにくさを強めている商品もあります。なお、ステンレスはサビに強い素材ですが、使ったあとは水気をしっかり拭き取るなど基本的な手入れを行ないましょう。

鋼（はがね）は切れ味抜群

「鋼材」は切れ味を重視するという人におすすめの素材です。トマトのようなやわらかい食材はもちろん、素材が頑丈なので硬い魚の骨までスパッと切れてしまうほど、切れ味に優れています。

非常にサビやすいですが、こまめにお手入れをすれば長く使い続けられるのも魅力です。

ダマスカス鋼は錆びにくい

「ダマスカス鋼」の三徳包丁は、錆びにくく鋭い切れ味が魅力。複数の鋼材を重ね合わせて作られ、刃の表面にダマスカス模様と呼ばれる縦模様が浮かんでいるのが特徴です。

質の良い素材を使われることが多く、高価なモデルが多いですが見た目や性能にこだわる人におすすめ。ギフト・プレゼントにも適しています。

セラミックは扱いやすい

「セラミック」は、錆びる心配がないのでほかの素材に比べて手入れがラク。食洗機に対応していて、除菌・漂白も可能です。軽く扱いやすいので、初心者や子どもが使う包丁としてもぴったりです。

非金属なので食材に金属の臭いがつくということもありません。水分の多い野菜や肉などのやわらかい食材が得意ですが、根菜類などかための食材には向いていません。

チタンは手入れが簡単

「チタン」は、セラミック同様に手入れが簡単なのが魅力。“海水にいれてもほとんど錆びない”と謳われているほど、サビに強いのが特徴の素材で、潜水艦や橋の足などにも採用されています。

チタンが使われた三徳包丁は、丈夫なうえ、軽くて扱いやすいというメリットもあります。

複合材の包丁もある

ステンレスの中心に、鋼やステンレス刃物鋼などのより硬いステンレスや鋼を割り込ませて作った複合材タイプの三徳包丁も販売されています。ステンレスの扱いやすさと、優秀な切れ味を兼ね備えています。

ただし、中心に鋼を使用したものはサビやすいので使用後の手入れが必要です。

2：刃渡りや刃の幅をチェック

刃渡りの長さは、16～18cmが一般的。小さいと小回りがきき、長いと肉や大きな食材が切りやすいので、よく使う食材に合わせて選びましょう。

刃の幅は真ん中の幅が広いほど硬い野菜が切りやすく、刃先の幅が狭いとお刺身や削ぎ切り、肉の筋とりなどの作業がしやすいです。

3：柄の素材や太さをチェック

手のサイズによって握りやすい太さや形状が変わるので、お店で手にとってから選ぶとより満足感がアップします。また、ハンドルとも呼ばれる柄の素材にはいくつかあり、特徴が異なります。

木製は握りやすい

木製は手触りの良さが魅力。握りやすさを重視するという人におすすめです。水に濡れると劣化しやすいので、使用後は水気を取るなど手入れをしましょう。なかには、木製ながらも湿気に強く、撥水性が高い「積層強化木」を用いたモデルもあります。

ハンドルと刃をつなぐ口金が付いているものだと、継ぎ目に汚れがたまりにくく衛生面も安心です。

樹脂製は扱いやすい

樹脂製は、水に強いうえ、軽量で扱いやすいという特徴があります。デザインやカラーバリエーションが豊富なので、好みのデザインや色で選べるというのも嬉しいポイント。食洗機に対応したものや、抗菌加工が施されているものなどがあります。

オールステンレス製は衛生的

オールステンレス製は、刃と柄が一体型になっているので汚れがたまりくにいのが特徴で、衛生面を重視する人におすすめです。スタイリッシュなデザインが多く、高級感があります。

水に塗れた状態だと滑りやすい場合があるので、滑り止めの加工がされているかもチェックしましょう。

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今回はおすすめの包丁を求め、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといったネット通販やニトリなどの人気店舗の売れ筋の包丁から、おおむね1万円以下で購入できる家庭用として使いやすいステンレス刃の三徳包丁12製品とセラミック刃の三徳包丁2製品をピックアップ。

料理研究家のさわけんさん、北山みどりさん、主婦モニターさんたちと一緒に以下の項目をテストしました。

三徳包丁のテスト1：切れ味のよさ

読者からの「切りにくい」の声が最も多かった、水分の多い食材「トマト」、硬い食材「かぼちゃ」、筋のある食材「鶏肉」、やわらかく水分のある食材「サンドイッチ」をプロが新品の包丁で切り、テストしました。

科学する料理研究家

さわけん 氏 のコメント

似たような見た目でも切る感覚はそれぞれ全く違いますよ。

三徳包丁のテスト2：切れ味の持続性

切れ味の持続性を検証するため、包丁1商品につき3000回以上まな板に切りつけ、新品と同じ食材を切りました。劣化しても切れ味が持続するか、長期間使用した状況を再現しました。

LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長

松下和矢 のコメント

これだけ摩耗させても切れ味に変化がない包丁が理想です。

三徳包丁のテスト3：使いやすさ

複数人の主婦モニターが各製品で野菜の調理からお手入れまでを行い、4項目を評価。リアルな視点で評価をしていただきました。

モニター（女性） のコメント

切れ味はもちろん、衛生面で洗いやすさも重要です！

まずは、ステンレス刃の三徳包丁12製品のおすすめランキングを発表します！