久々の大リニューアル 今買うなら断然V8 Fluffy

ダイソンのコードレス掃除機はとにかくパワーが強い。吸引力は間違いなくトップクラス。特にカーペットや絨毯の検証では常にNo.1を獲得する実力を誇ります。キャニスタータイプと比べても遜色なく、コードレスとはいえ今はもうメインの掃除機として十分使えるクオリティです。ただ一方で、大きいヘッドや重量感ある本体のおかげで、小回りがききづらいという弱点があります。 「ダイソンいまいち……」という方の多くは、その点を指摘します。

とはいえ、日常的に使えばやっぱりゴミは良く吸うし、年々使いやすさも改善されているので、ベストバイ商品のひとつであることは間違いありません。形や質感などなど、モノとしてのカッコ良さや所有感は他の掃除機にはない魅力です。

そんなダイソンですが、実際にコードレスのスティック型掃除機を選ぼうすると、とにかく似たような色・形をしたモデルが多い。アマゾンで検索してみると……。

ダイソン:アマゾン

この通り、新旧モデル入り乱れ。3万円台の商品もありますね。この中でどれを選ぶのが一番賢くお得なのか……。

それはもう、圧倒的に最新モデルのダイソンV8 Fluffyです。

形はほとんどかわってないのでわからないと思いますが、ダイソンのコードレスは今年久しぶりに大リニューアルされて、かなり進化しました。今買うなら第一候補は断然V8 Fluffy(フラフィー)です。

ということで、本記事ではなぜV8がベストバイなのか、その理由を解説していきます。また、最後には型落ちの中で一番お買い得なモデルもご紹介しますので、合わせて参考にしてみてください。

ダイソン:V8 Fluffy:掃除機

ダイソン
V8 Fluffy
実勢価格:4万8835円

●サイズ・質量/W250mm x D1244mm x H224mm・2.61kg
●充電時間/約5時間
●クリーナーヘッド/ソフトローラークリーナーヘッド

最新V8と一世代前V6の違いは バッテリーのもちとゴミの捨てやすさ

そもそもダイソンは、前モデルもその前のモデルも吸引力はスゴかった。逆にいうと、新旧モデルを比べても、普段使いで吸引力の違いを体感できる人は少ないと思います。それでも、今回V8を推したいのは、「吸引力」以外の部分が大幅に進化したからなんです。

まず、バッテリー性能のアップに伴い、連続駆動時間が約40分になり、コードレス掃除機の弱点であるバッテリーのもちが大幅に改善されました。「そろそろバッテリーきれるかな……」と焦って掃除をする必要はもうありません。

検証では、前モデルのV6が14分で終了したのに対して、V8は約38分を記録。前者はリビングともう一部屋のみで終了してしまいましたが、後者は3LDKの全ての部屋を一回で掃除することができました。この検証では、フロア全面を丁寧に掃除した時間なので、実際は14分でももっと使える範囲は広いと思われますが、それでも38分の安心感は素晴らしい

なお、駆動時間が増えた分、充電時間も3.5時間(V6)から5時間に増加したので、その点は注意を。

ダイソン:V8 Fluffy:V6 Fluffy

ワンタッチじゃないワンタッチゴミ捨てが 本当にワンタッチになりました(感動)

実は、歴代ダイソンをテストし続けている編集部員が、一番感動したのがコレ。これまではダストボックスの底がぱかっとワンタッチで開いてゴミを捨てる仕様でしたが、これが全然ワンタッチじゃなかったんですねぇ(こまめにゴミを捨てない私が悪いんですけどね)。最新モデルではレバーで押し出す機能が追加されて、本当のワンタッチゴミ捨てになりました。コレはイイです!

[旧モデル]今まではゴミが出てこないことが……

 

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[新モデル]V8シリーズは手動で落とす!

 

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半手動の操作を加えることによってしっかり捨てられるようになりました。

吸引力はやっぱりライバルよりも上 絨毯もフローリングも問題なし

吸引力については、今回も東芝やマキタなどコードレスのスティック掃除機と比較テストを実施。結果は、やはりダイソンが上でした。フローリングはどの掃除機でもキレイになりますが、絨毯やカーペットではダイソンの方が強力です。

壁際のゴミの吸い込みテスト

 

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本体幅の分だけ、ほとんどちりひとつ残さず一瞬で吸い込みます。特に壁に追い込む吸い方だと効率よく吸えます。

フローリングのゴミの吸い込みテスト

 

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勢いのあまり前にゴミを飛ばしてしまうことがありましたが、基本的には残さず吸い込めます。

絨毯のゴミの吸い込みテスト

 

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フローリングに比べると完璧とはいきませんが、他の製品に比べると吸い残しが少ない結果になりました。

なお、今回のV8では、騒音が少なくなったいうのもメーカーのウリ。確かに以前よりもこもった音で、体感ではより静かに感じました。ただ、ダイソンは音の大きさよりも独特な金属音が特徴なので、人によってはうるさいと感じるかもしれません。音が気になる方は、買う前に量販店などで実物を確認することをオススメします。なお、騒音計では、若干V8の方が数値が低かったです。

ダイソン:V8 Fluffy

ダイソンのコードレス型スティック掃除機は 最新モデルの最安機がベストバイ

執筆時点のネット最安値を調べてみると、V8 Fluffyが約5万円、V6 Fluffyが4万円中盤。公式ストアでは8万2944円のV8 Fluffyも、ネットストアならこの安さ。この価格をみれば、今からV6を選ぶ理由はほぼないでしょう。

一方で、ダイソンの場合、同じシリーズでもさらに、いろんな名前のモデルがあって、そこからまた迷うわけです。V8シリーズはアタッチメントの有無などで大きく5種類に分けられますが、本体の性能はどれも同じです。違いはヘッドと付属品だけなので、部屋の掃除をするなら一番安いFluffyで十分です。

ダイソン:V8 Fluffy

(絨毯かつペットがいる環境の場合、9万3744円のDyson V8 Animalproが気になりますが、Fluffyとの違いは付属品とヘッドがダイレクトドライブクリーナーヘッドである点だけです。ただ、アマゾンだとこのヘッドが11000円程度で購入できます。サイトではV6用となってますが、コレがV8で使えればかなりお得かも。ということで、こちら調査後、追って本記事を更新しますので、気になる方はしばしお待ちを。)

また、冒頭で触れたとおり、アマゾンで「dyson スティック」と検索すると3万円台の旧モデルもでますが、これはどうでしょう? ダイソンスティック掃除機の系譜は

DC35 → DC45 →[使い勝手に大きな差]→ DC62 →[ヘッドが大幅進化]→ DC74 →[排気がキレイ]→ V6 →[駆動時間アップ+ゴミ捨て快適化]→ V8

となっていて、まず、DC45とDC62に大きな差があります。いくら安くても、DC35とDC45はオススメしません。逆に、DC62はヘッドが現行モデルとは異なるタイプですが、それ以外は現行モデルに近い使い心地なので3万円台で購入できるならアリです。ただし、当然あと2万円出せるなら、断然V8 Fluffy。[V8 Fluffyが5万円]、このパッケージは相当お買い得だと思います。