安くて売れすぎ「ドンキの4K」に
慌てて手を出さない方がいい理由
2017年08月17日(木)
360.life編集部
360.life編集部/Test by 家電批評編集部
安くて売れすぎ「ドンキの4K」に
慌てて手を出さない方がいい理由
わずか1週間で初回生産分3000台を完売した“ジェネリックREGZA”ことドン・キホーテの激安4Kテレビ。そんな話題のドンキ4Kの真価を、本家と比較しながら検証します。低価格4Kを買おうか迷っている方は必見。
  • 話題の“ジェネリックREGZA”
    まずはスペックをチェック
発売直後から“ジェネリックREGZA”と話題を呼んだこのテレビ。確かに、4Kパネルとデジタルチューナーを搭載した4Kテレビが6万円でお釣りがくるなんて、国内大手メーカーでは不可能なレベルの激安です。しかし本当に“ジェネリックREGZA”の名前通りの商品なのか?そして本当に買いなのか?今日はこの気になる“ドンキ4K”を徹底的に検証していきたいと思います。
情熱価格PLUS
50V型
LE-5050TS4K-BK
実勢価格:5万4800円
サイズ・質量:約W1127.4×H695.8×D286.2mm・約11.01kg(スタンド含む)
パネル:50V型LED液晶(3840×2160画素)
チューナー:地上・BS・110度CS×2
入力端子:地上・BS・110度CS デジタル入力端子×1、HDMI端子×3(HDMI1:1.4、HDMI2:1.3a、HDMI3:2.0)、RCA入力端子×1、LAN端子×1、
USB端子×1(録画用)
まずはスペック上で気になるところを見てみましょう。番組録画は外付けHDDにて行うオーソドックスな方法です。デジタル2チューナー搭載なので、裏番組録画が可能です。もちろん番組表からの録画予約が出来るほか、リモコンの録画ボタンで一発録画することも可能。

HDMI端子は3つあるうちの1つがHDMI2.0規格(4K)に対応しています。しかしUHD-BDソフトなどのHDRには対応していないのでこの辺りは、価格なりといったところ。
  • メインボードが東芝製!
    本当にREGZAと同じ?
ご存知の方も多いかもしれませんが、ドンキ4Kはメインボードが東芝製なんです。これこそ“ジェネリックREGZA”と呼ばれる要因。それがネット上で「REGZAと同じでこの価格!?」と話題になって大ヒットにつながったという経緯があります。確かに東芝のテレビ=REGZAですが、これが実は落とし穴。
画像はドウシシャが展開するSANSUIというブランドのサイト。東芝はもともと、テレビ用メインボードや半導体などの外販をしています。実はSANSUIのテレビにも東芝製メインボードが採用されていて、こちらも50型で10万円を切る低価格。

しかし、他社に販売するメインボードがREGZAに搭載されているものと同性能とは限りません。仮に同じものだったとしてもその他のデバイスによる性能差は必ず出ます。東芝製メインボード=REGZAというわけではない、ということです。
  • 本家REGZAと画質比較!
    差は大きいが4Kの精細感では健闘
では実際にどの程度の画質なのか、折角なので“本家”であるREGZAのZ810Xと比較してみましょう。UHD-BD対応レコーダーを使って、4KソースとフルHDソースをドンキ4KとREGZAでそれぞれ再生してみました。
[4K映像]本家REGZA Z810X
[4K映像]ドンキ4K
精細感に関しては、ドンキ4Kでも、4K映像ならそれほど違和感を感じないまずまずの精細度でした。しかし、色合いのバランスがややずれている印象。また明るさでごまかされがちですが、鮮やかさも本家のREGZAと比べると差があります。

ジェネリックREGZAと言われると、うーん…となりますが、Z810Xが市場最低価格でも17万円を超えることを考えると、価格なりと言えるかとは思います。
[フルHD]本家REGZA Z810X
[フルHD]ドンキ4K
問題は4Kよりも元々の画質が劣るフルHD。比べてしまうとその差は歴然。輪郭線が滲んだように太くなり、明暗の底が浅いためか暗部が潰れてしまっています。価格差があるので当たり前といえばその通りですが、まだ4K映像のソースが充実していない現状では、ややガッカリの結果です。
  • 実は一番大きな差が
    「音質」にありました
画質の差は健闘している部分もあり、価格なりもありといったところでしたが、実は、論外といっていい程ダメだったのが音質面です。テレビの音は抜けが重要。抜けが悪い音声は聴こえ難く、音量をどんどん上げるハメになります。

ドンキ4Kの音がまさにそれで、抜けが悪く、特に人の声が聞きづらいです。テレビでこれはかなりの致命傷。とくに映画やライブ映像などを視聴する際には、外部スピーカーシステム導入は必須です。
ちなみに、本家のREGZAは早い段階から遅延を少なくするゲームモードに力を入れているブランドなので、ネット上でも一番話題にのぼっています。独自に検証するため、ミラーリングでSurfaceから入力表示のラグを計測してみました。0.04秒程度の遅れがあるものの、これはゲーム用モニターでない割に良好という印象でした。ちなみに本家REGZAの場合、ラグはほぼ0です。
  • REGZAレベルは期待できませんが
    5万円としては健闘している部分もあり
様々な角度から検証してきましたが、結論から言うと、本家REGZAとは全くの別物といえる結果となりました。REGZAの廉価版だと思って買ったらかなりがっかりするでしょう。

ただし、確かにREGZAに通じる機能もあるにはあり、画質も4Kに限定すれば最悪といほどではありません。せっかく4Kを買うならもっと画質にもこだわった方が…とも思いますが、ギリギリ割り切れなくもないと思います。

一番のネックはとにかく「音質」。外部スピーカーを付けることで解決できる問題ではありますが、もちろんプラスの出費となる点は要注意。

「ジェネリックREGZA」という言葉が独り歩きし、ハードルが上がってしまっている感はありますが、純粋に格安4Kとしてみるならば、弱点をしっかり理解した上で購入を検討するのは間違ってはいないでしょう。しかし、「4K」という高画質、高品質を連想させるジャンルとしては、期待しすぎると痛い目にあう部分があることも、またよく理解しておく必要があるといえます。

360.life(サンロクマルドットライフ)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。

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